成瀬整骨院ブログ

衝心脚気(脚気心を含む)の病態と診断について

2013年11月 1日 17:05

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


衝心脚気(脚気心を含む)の病態と診断について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

衝心脚気(脚気心を含む)
Shoshin beriberi(including cardiac beriberi)
長尾 建 日本大学教授・循環器科(駿河台日本大学病院)


病態と診断
 衝心脚気とは、ショックに陥った脚気心をいう。脚気心とは、脚気の主病態が心不全であり、別名・湿性脚気とよばれている。
脚気とは、ビタミンB1欠乏によって惹起される症候群である。このビタミンB1は水溶性ビタミンで排泄が速く(生物学的半減期は9-18日と短い)、体内蓄積(骨筋、心筋、肝臓、腎臓、脳に存在)量が少ないので、欠乏症に陥りやすい。精米された白米のみを食べる習慣が普及していた大正時代-昭和20年代までの時代には、この脚気は結核に並ぶ二大国民病であった。その後、食生活の欧米化に伴い激減したが、最近、過度のダイエット・偏食・アルコール依存の人が増えるにつれ、また中心静脈栄養管理の普及に伴い、再度注目されるに至った。ビタミンB1は糖エネルギー生産系の捕酵素として作用することにより、その欠乏はミトコンドリアのATP合成能を低下させ、神経活動電位の発生や神経伝達、循環調節系などの障害を惹起させる。
病態
脚気心の病態は、初期においては末梢血管の緊張低下による高心伯出性心不全状態を呈し、最終的には心機能不全に陥り急性肺水腫を伴う心原性ショック(衝心脚気)に進展する。なお、アルコール依存症ではアルコール性心筋症も併発する。
診断
 典型的な脚気の症状は、下肢のむくみ(慢性心不全と蛋白摂取不足)、膝蓋反射の減弱・消失、心肥大、知覚障害などから、運動麻痺、眼症状と意識低下(Wernicke脳症)、さらにショックへと進行する。この前駆症状としては、全身倦怠、下肢の重感、四肢先端のしびれ、息切れ、胸部圧迫感、また消化管症状(食欲不振、便通異常、悪心、嘔吐など)などがみられる。
 衝心脚気では、糖エネルギー生産系のビルビン酸がアセチルCoAに変換できず、ビルビン酸は乳酸となり蓄積され、高度な乳酸血症、代謝性アシドーシスを呈する。
衝心脚気の臨床後は、ビタミンB1欠乏の提訴とその経過により2つに大別される。1つは慢性心不全の急性増悪型、もう1つはWarmショック型(全末梢血管抵抗低下型、いわゆる血管原性ショック)である。また、日本循環器学会ホームページの「循環器病の診断と治療に関するガイドライン」も参照されたい。




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