成瀬整骨院ブログ
局所冷却療法が温熱療法に比べて良い理由
2010年8月31日 00:33
こんにちは、成瀬整骨院の成瀬豪です。
痛みがあるときに、その場所を「温めるか?」
「冷やすか?」
のどちらか迷うと思いますが
冷却したほうが良い理由は以下の抜粋が根拠です。
わかりにくい人は、下段の(解説)をみてください。
→細胞内化学反応は、低温下では少なくなるが、これは病的な組織変化速度をも大きく減速化するはずであり、病態の進行も抑圧されることになろう。この期間中にも臓器は生理的に順調に機能するため、組織修復の準備とそれにかかわる周囲環境を整える時間を生体に与えることになる。
ここで管内流れ抵抗は、管径、管長、流体粘度、初期圧力水頭、管内形状、管弾性度等の諸因子により変化すると思われるが、脈管系の寒冷収縮がおこらない場合、管内壁境界付近では低温化によって、ブラウン運動などの分子運動を抑制し、これによって管内境界圧力が降下すればかえって流れ抵抗が低下し、管内流量の増す場合があり得ることになる。
このように考えてみると
鬱熱が41°以上で循環障害、細胞の実質破壊を惹き起こす危険性があるのに対し、人工的低体温法にもみられる様に積極的冷却による血管の寒冷収縮や生体の抵抗に伴う消耗も起こらず、局所低酸素症の危険もなく、可逆蘇生される点からも安全性がうかがえよう。
以上のことから、局所低温化の意味は十分な冷却によって物理的に局所の鬱熱を除去したためや、免疫系の指摘温度条件を崩すことで炎症の波及効果を食い止め、細胞組織のもつ活性力を抑制しているためと考えられるが、更に細胞の正常化や完全な治癒が多くみられることから、病的増殖反応をおさえる反面、組織の修復のための環境作りをする時間をもたらす意味があるものと思われる、そして、この修復のために脈管系からの栄養成分の補給は不可欠であることから十分な冷却時にはたとえ脈管内流れは活動性に弱められても、効率的には十分に機能しているものと推測されるものである。この研究をすすめることにより内臓疾患に対する全く新しい生理的局冷療法へと道が開かれよう。但し冷却媒体として最も安全で効果的なものは氷(霜を除去したもの)であって、破冷却体における凍結にまつわる種々の障害を全く防ぐことができる。
「構造医学の原理」より抜粋
(解説)
→簡単に言うと、痛みがあるときは必ず「炎症を起こしている」のだから冷やすのです。
それにはもっとも安全な「氷水」で冷やします。
赤ちゃんにも、熱が出ると氷のうを使用しますよね。小さな子どもにも昔から使用されているくらい氷のうは安全なものです。
氷のうは、急性炎症においてはよく使用されていますが
慢性の痛みにも当院では全て氷のうの使用を勧めています。
しかし、勧めているといっても
患者さんに「冷やした方がいいか?温めた方がいいか?」と聞かれた時のみです。
慢性の痛みを抱えている患者さんには
最初は意識を患部から遠ざけるために「治すために何もしないでください」という指示を出すことが多いです。
それは長年の「患部に対する執着」をなくすためです。
それは「もう治らないのではないか?」と思っている意識をとおざけることにより、「自分の身体の回復力を信じる」という意味を含めています。
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