成瀬整骨院ブログ

敗血症性ショックの病態と診断について

2013年11月 1日 15:37

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


敗血症性ショックの病態と診断について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用


敗血症性ショック
Septic shock
谷川攻一 広島大学大学院教授・救急医学

病態と診断
 敗血症(sepsis)とは、感染が原因となり全身性炎症反応症候群(SIRS:systemic inflammatory response syndrome)を呈する病態である。SIRSとは、①発熱(体温38℃超または36℃未満)、②頻脈(脈拍数90/分超)、③頻呼吸(呼吸数20/分超またはPaCO2 32mmHg未満)、④白血球数の異常(白血球数12,000/μL超または4,000/μL未満、または幼若顆粒球10%超)の4つの項目のうち、2つ以上を満たすものをいう。必ずしも血液培養にて原因菌が同定される必要はない。
 敗血症でも臓器障害を伴うもの、または乳酸アシドージス、乏尿、意識状態の変化をきたす低血圧(低灌流)を伴う場合を重症敗血症(severe sepsis)とよぶ。重症敗血症で、適切な輸液にもかかわらず低血圧が持続するもの(血管収縮薬投与にて血圧は正常であるが、組織の低灌流状態が持続するものも含む)を敗血症性ショック(septic shock)という、敗血症性ショックでは、脱水や血管拡張による血管抵抗の低下、そして心臓左室駆出率の低下を認める。その治療の目標は、十分な組織灌流の確保による多臓器障害の進展予防である。




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