成瀬整骨院ブログ

■ 2018年12月

5類感染症-定点把握、感染性胃腸炎について 3/4

2014年10月11日 10:40

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


5類感染症-定点把握、感染性胃腸炎について以下参考として引用します。3/4


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

5類感染症-定点把握
感染性胃腸炎
infectious gastroenteritis
草地信也 東邦大学教授・外科(東邦大学医療センター大橋病院)

対症療法
 ウイルス性腸炎は、症状に応じて以下の処方を適宜用い、細菌性腸炎では症状に応じて抗菌薬を併用する。
1.補液 毛高摂取困難な症例には、脱水の程度、年齢を考慮し補液量と速度を決定する。基本的に、利尿がつくまではカリウムを含まない1号開始液、もしくは乳酸リンゲル液を用いる。
処方例 下記の薬剤を症状に応じて適宜用いる。
1)ソルデム1注(500mL)1日500-3,000mL 点滴静注
2)ラクテック注(500mL)1日500-3,000mL 点的静注
2.整腸薬 腸内細菌叢の保護のため乳酸菌製剤を用いるが、抗菌薬併用時は耐性乳酸菌であるビオフェルミンRを用いる。
処方例 下記のいずれかを用いる。抗菌薬併用時は2)を用いる。
1)ビオフェルミン散 3g 分3
2)ビオフェルミンR散 3g 分3
3)ミヤBM錠(20mg)3-6錠 分3
3.鎮痛薬 一般的に使用しないが、強烈な腹痛があるとき、他疾患を否定した後に下記を用いる。
1)ブスコパン注(20mg)1回10-20mg 筋注
2)ソセゴン注(15mg)1回15mg 筋注
4.制吐薬 悪心が強いときに用いる。
処方例 下記の薬剤を症状に応じて適宜用いる。
1)プリンペラン錠(5mg)3-6錠 分3 食前
2)ナウゼリン錠(10mg)3錠 分3 食前
3)ナウゼリン座剤(60mg)1回1個 1日2-3回
5.止痢薬 下痢は病原微生物を体外へ排出するための自浄作用としての働きがあり、止痢薬を使用することで感染を遷延化させることがあり、基本的には使用しない。
処方例 下記の薬剤を症状に応じて適宜用いる。
1)タンナルビン末 2-4g 分3
2)フェロビリン錠 6錠 分3
6.消化管用吸着薬 有害物質を吸着し除去するが、テトラサイクリン系、ニューキノロン系薬を吸着しその効果を阻害するので併用には注意する。
処方例
アドソルビン末 3-10g 分3(有害物質を吸着し除去する)



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5類感染症-定点把握、感染性胃腸炎について 2/4

2014年10月10日 10:29

こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。


5類感染症-定点把握、感染性胃腸炎について以下参考として引用します。2/4


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

5類感染症-定点把握
感染性胃腸炎
infectious gastroenteritis
草地信也 東邦大学教授・外科(東邦大学医療センター大橋病院)

治療方針
 治療初期の病原微生物の原因特定は困難であり、初期治療では対症療法を優先し、患者の重症度、背景(年齢、基礎疾患、発症時期、渡航歴)、を考慮し治療方針を決定する。本症では、腹痛や下痢を認め食事摂取困難となり脱水を伴うことが多く、初期治療では脱水に対する補液が重要となる。経口摂取可能症例では、スポーツ飲料で脱水を予防しながら外来にて内服治療可能であるが、経口摂取困難症例では、入院させ絶食により腸管安静とし、点滴で脱水を補正する必要がある。特に小児や高齢者では重症化しやすい。肝硬変症例、化学療法中などの免疫機能が低下した患者は敗血症をきたすことがあり、入院での抗菌薬治療も含めて迅速な対応が必要である。
 一般的にウイルス性腸炎に対しては、有効な抗菌薬がなく対症療法に頼らざるを得ない。本邦では、ノロウイルス、サルモネラ、カンピロバクター、腸炎ビブリオ、ブドウ球菌、病原性大腸菌感染によるものが多い。これらに有効な抗菌薬の選択が重要であり、ニューキノロン系抗菌薬の再検討が必要となる。またニューキノロン系抗菌薬は、赤痢、腸チフス、パラチフス、コレラに対しても有効であることから旅行者下痢症の患者にも有効である。
 病原菌がカンピロバクターであったときは、マクラロイド系抗菌薬に変更する必要がある(日本では、カンピロバクターがニューキノロン耐性であることが多いため)。小児や妊婦に対しては、ホスホマイシンカルシウム(ホスミシン)を選択する。解熱薬はニューキノロン系抗菌薬との併用で、けいれん発作を起こすことがあり注意が必要である。やむを得ず飛揚するときは、抗菌薬をホスミシンに変更するか、解熱薬としてアセトアミノフェン(カルナール)を選択する。



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5類感染症-定点把握、感染性胃腸炎について 1/4

2014年10月 9日 10:27

こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。


5類感染症-定点把握、感染性胃腸炎について以下参考として引用します。1/4


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

5類感染症-定点把握
感染性胃腸炎
infectious gastroenteritis
草地信也 東邦大学教授・外科(東邦大学医療センター大橋病院)

病態と診断
 感染性胃腸炎は、病原微生物がヒトの腸管に侵入、定着、増殖して発症する疾患の総称であり、その原因としては細菌性、ウイルス性、真菌性、寄生虫性と多種にわたる。感染症法では、5類感染症(定点把握)に分類されている。
 本邦においては、ロタウイルス、ノロウイルス、サルモネラ、カンピロバクター
腸炎ビブリオ、ブドウ球菌、病原性大腸菌感染によるものが多い。
 ロタウイルスは小児の冬季下痢症の原因として重要であり、1-3日の潜伏期の後、嘔吐と激しい白色水様便を認めるのが特徴で感染力が強い。
 ノロウイルスも1-3日の潜伏期の後、嘔吐と下痢に加え感冒症状を伴うことが特徴である。
 サルモネラは鶏卵関連食品、牛肉を感染源とし、潜伏期は12時間ほどで発熱、腹痛、下痢(時に血便)を認める。
 カンピロバクターは鶏肉、馬肉、牛レバーにて感染し、潜伏期は2-10日と長く腐敗臭の水様便(時に血便)を認める。
 腸炎ビブリオは夏季に魚介類を介して感染し、潜伏期間は8-20時間と短く、発熱、腹痛、下痢(時に血便)、腹痛で発症する。
 ブドウ球菌は潜伏期間が3-10時間と短く、激しい嘔吐、下痢を認めるが発熱がないことが特徴である。
 病原性大腸菌では腸管出血性大腸菌O-157が多く、潜伏期間は2-10日と長い。
 その他特殊なものとしてClostridium difficileによる偽膜性腸炎やメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA:methicillin-resistant Staphylococcus aureus)によるMRSA腸炎がある。偽膜性腸炎は、白血球数が20,000-30,000と高値を呈することが多く死に至ることもあり、疑った時点で下部消化管内視鏡検査を施行し、偽膜の証明とCD toxinチェックを行う。MRSA腸炎は、抗菌薬使用患者や術後の患者に発症し、緑色様の多量の泥状便が特徴的であり、脱水や電解質異常をきたし重篤化することがある。両疾患ともに経口的にバンコマイシンの投与を行う。




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5類感染症-定点把握、A群レンサ球菌感染症(TSLSを含む)について

2014年10月 8日 10:13

こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。


5類感染症-定点把握、A群レンサ球菌感染症(TSLSを含む)について以下参考として引用します。


今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院
より引用

5類感染症-定点把握
A群レンサ球菌感染症(TSLSを含む)
group A streptococcal infection(toxic shock-like syndrome:TSLS)
成田光生 札幌鉄道病院・小児科主任医長(北海道)

病態と診断
 A群レンサ球菌(主にStreptococcus pyogenes)はグラム陽性球菌に属し、上気道感染症、皮膚感染症、toxic shock-like syndrome(TSLS)、リウマチ熱、糸球体腎炎など、さまざまな疾患を惹起する。学校保健法では「条件によって出席停止の措置が必要と考えられる伝染病」であり、抗菌薬開始後24時間を経過すれば登校可能である。TSLSは全数把握疾患であり、診断した医師は7日以内に保健所に届け出る。診断は患部からの分離培養が基本であるが、抗原迅速検出キットもある。飛沫および接触感染であり、うがいと手洗いで予防する。
咽頭扁桃炎、猩紅熱
 咽頭痛、咽頭・扁桃の発赤、時として白色の滲出物が認められる。菌が発熱(発赤)毒素産生能を有する場合には、全身に瘙痒を伴う淡紅色の点状小丘疹、舌の発赤(いちご舌)、顔面の紅潮と口周囲の蒼白(口囲蒼白)などが認められ、猩紅熱とよばれる。
皮膚感染症
 膿痂疹は表皮に限局した炎症で正常皮膚と病変皮膚の境界は鮮明であり、一方、蜂巣(蜂窩織)炎は皮下組織の炎症で正常皮膚と病変皮膚の境界は不鮮明である。丹毒、蜂巣炎は発熱・倦怠感などの全身症状を伴う。
TSLS
 上気道感染、皮膚感染などから続発し、発熱、倦怠感、嘔吐などの症状から急速にショック状態に陥る。腎障害、凝固障害、肝障害、呼吸窮迫などを呈する。
治療方針
咽頭扁桃炎(皮膚感染症も準ずる)
 基本的にはペニシリン系抗菌薬の10日間内服であるが、服薬コンプライアンスを考慮して薬価は高いがセフェム系抗菌薬の5日間投与も提唱されている(小児呼吸器感染症診療ガイドライン2007)。根本的な除菌効果について決定的な差は認められないので、必要な情報は提供したうえで、最終的には服薬者の便宜をはかって対応することが一番よいと考えられる。マクロライド系薬剤は、耐性化が危惧される。
1.成人
処方例 1),2)のいずれかを用いる。
1)サワシリンカプセル・錠(250mg)3カプセル・錠 分3 10日間
2)トミロン錠(100mg)3錠 分3 5日間
2.小児
処方例 1),2)のいずれかを用いる。
1)サワシリン細粒(100mg/g)40mg/kg(力価)分3 10日間
2)メイアクトMS小児用細粒(100mg/g)9mg/kg(力価)分3 5日間
TSLS
 一般的にペニシリン系薬剤およびリンコマイシン系薬剤が併用される。
1.成人
処方例 1)、2)のいずれかと3)を併用し、症状が改善するまで使用する。
1)ビクシリン注 1回3g 1日3-4回 点滴静注
2)セファメジンα注 1回1g 1日3回 静注
3)ダラシンS注 1回600mg 1日3-4回 点滴静注
2.小児
処方例 1)、2)のいずれかと3)を併用し、症状が改善するまで使用する。
1)ビクシリン注 1回100mg/kg 1日3-4回 点滴静注
2)セファメジンα注 1回30mg/kg 1日3回 静注
3)ダラシンS注 1回10mg/kg 1日3-4回 点滴静注



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5類感染症-定点把握、インフルエンザについて

2014年10月 7日 10:09

こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。


5類感染症-定点把握、インフルエンザについて以下参考として引用します。


今日の治療方針
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総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
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より引用

5類感染症-定点把握
インフルエンザ
influenza
田中裕士 札幌医科大学准教授・第3内科

病態と診断
 季節流行性インフルエンザは、潜伏期は1-2日であり、突然の発熱、38℃以上の発熱、上気道炎症状(頭痛、鼻汁、鼻閉)、全身症状(倦怠感、筋肉・関節痛)が特徴である。潜伏期から発症5日後までは感染性がある飛沫感染で伝播する。ウイルスは鼻腔と咽頭で増殖し、気道上皮に付着し活性化され、ノイラミニダーゼを介したシアル酸の剥離により肺胞上皮にも付着する。迅速診断キットで、A・B型両方に有効であるノイラミニダーゼ阻害薬(タミフル、リレンザ)が中心であるが、妊娠と授乳者では投与を避ける。A型用のアマンタジンは耐性率が高く使用しない。しかし、2008-2009年にはAソ連型に対して、本邦でも欧米に続きほとんどがタミフル耐性となった。異常言動出現のため、10歳代に対して抗インフルエンザ薬は投与してはいけないが、やむなく投与した場合には開始後2日間は1人にしないことである。しかし、無治療や服薬前にも異常言動が出現しており、感染自体によるものかもしれない。解熱鎮痛薬では、ボルタレン、ボンタール、バファリン(アスピリン)などβ酸化を起こす薬剤は脳症、ライ症候群を起こす危険性があり、特に小児科領域では投与しない。
処方例 下記のいずれかを用いる。なお、1歳以上の小児に対しては2)を、5歳以上の小児に対しては3)を用いる。
1)タミフルカプセル(75mg)2カプセル 分2 5日間
2)タミフルドライシロップ(3%)4mg/kg(成分量として)分2 5日間
3)リレンザ吸入(5mg/ブリスター)1回10mg 1日2回吸入 5日間
解熱薬として
処方例 下記のいずれかを用いる。
1)カロナール錠(200mg)6錠 分3
2)アンヒバ座剤(50・100・200mg)乳児・幼児・小児 1回10-15mg/kg 発熱時頓用
二次性細菌性肺炎合併時
処方例 上記A、Bの処方に追加して下記のいずれかを用いる。
1)クラリス錠(200mg)2錠 分2
2)ジェ二ナック錠(200mg)2錠 分1
予防投与
処方例
1)タミフルカプセル(75mg)1カプセル 分1 7-10日間
2)リレンザ吸入(5mg/ブリスター)1回10mg 1日1回吸入 10日間

服薬指導・薬剤情報 北村正樹
・リレンザ使用に際しては、吸入手技の優劣が左右する可能性があり、患者やその家族に対して、専門の吸入器(ディスクヘラー)の使用方法について、添付されている使用説明書を用いて十分理解できるまで説明を行う必要がある。
・症状が軽くなっても、指示された期間は確実に服用するよう指導する。
・粉が飲みにくい幼小児にタミフルドライシロップを服用させるには、子どもの好物であるチョコアイス、ヨーグルト、オレンジジュースなどに用時懸濁し直後に服用させる方法があることを保護者に指導する。ただし、本薬は、ミックスフルーツ味がついている成分自体は非常に苦いので水に溶解して作りおきしないように指導する。



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